竜平

記事一覧(14)

おりばなむ 北木島のKUNIさん&未來さん

北木島に仙人がいるという噂が高梁川流域に広がり始めたのは数年前。自分探しの旅をしている学生さんや、自然な暮らしを望む人々、アーティスト、音楽家が彼の元を訪れるようになりました。そして1度訪れた人は必ずリピーターになって再び彼のもとに現れるというのです。この人物はいったいどんな魔力を持っているのだろうと会いに行ったのが4年前。そこには仙人と噂された堅いイメージではなく、とてもフランクで知的な平和を愛する男性が自給自足を取り入れながら普通に暮らしていました。普通といっても、広い荒れ地を耕し、有機栽培で食べるものを育てたり、ヤギを放し飼いし、その乳を飲んでいたり、都会からしては普通の暮らしではないのですが、いざ彼のパーソナルスペースに入ると、それが当然の生活のように感じてしまうのです。気付けば夜なり、酒を交わしながら歌を歌ってました。なるほど、これが生きてることなのか。クニサンの生活は消して便利なものではありません。大汗かきながら畑を耕し、作物を育て、自然の恵みをいただく。時にはイノシシに作物をやられ、落ち込んでる姿も見ました。しかし、端から見たらタフな生活でもクニサンは仲間に囲まれながらマイペースに生活しています。そんな島を愛し、島に愛されるクニサンの奏でるグルーヴは、都会の喧噪に辟易した若者の心のオアシスとなるでしょう。今年もまたクニサンの魔力に魅了される若者の姿が目に浮かびます。

島のやさしい電器屋トンさん

芸人の千鳥で有名な北木島にユニークな電器屋さんがいらっしゃいます。その出会いは北木島で行われた平和の祭典、ピースフェスティバルにて。世界の平和を願いながら、一日中音楽や踊りを楽しむというもの。半ば無人島に近い楠という場所に似つかわしくないイカツイサウンドシステムがありました。大人一人入るくらいの大きなスピーカーにテント一杯の音響機材。無数のケーブルにまみれながら、それを嬉しそうにセッティングしていたのがこのトンさんでした。何処の業者でもなく、島のちいさな電器屋さんです。思わず話しかけると、どうやらトンさんは歌も歌うらしい。「このセットから見てパンクか!?メタルか!?」しかし、予想から大きく外れいざトンサンのライブが始まったら、何とも優しい昭和のフォークサウンドを彷彿とさせるオリジナルのPOPSでした。大きなサウンドセットから聞こえてくる優しい歌声とギターの音色に包まれながらビーチで微睡んでいたのを思い出し、これを是非六島で味わいたいと思い、声を掛けたところ快諾いただきました!ビール片手に優しい昭和のグルーヴに身をまかせながらノスタルジーに浸りませんか?当日が楽しみでございます!島のやさしい電器屋トンさん、お待ちしてます🍺

神内スポーツ少年団(マンガみたいな肉丸焼き)

いやー、笠岡は本当に食と人の宝庫ですね。特に「人」。今年の夏、六島にスポーツ少年団が来て下さり、島の散策や定置網体験、シーグラスの体験のお手伝いをさせて頂きました。神内スポーツ少年団は小規模ながらも保護者の皆さまが団結して密度の濃い活動をされています。スポーツを通して集い、自然や地元ならではの漁業や農業といった産業に楽しく関わることで、地元愛を深めようという意図で活動されてます。笠岡の子供達は大学や専門学校に進学する際は笠岡市外に出ます。今まで育ったまちではない場所で過ごしたときに、改めて地元を自慢できるようになってくれればという願いがこの活動に込められてます。六島を後にし、定置網漁などの体験を終え、打ち上げをキャンプ場でしたのですが、僕は凄い光景を目の当たりにしたのです。それは、これ↓に~く~の~ま~る~や~き~(ドラえもん風に言ってみる)マンガみたいな肉とはよく言ったものですが、まさかこの目で見ることが出来る日が来るとは、、。しかもこの肉、ただ闇雲にグルグル焼いているのではありません。スポーツ少年団の保護者でありながら、牧場経営者の方が、絶妙のタイミングで火入れしてます。僕はこれ以来他で買ったローストビーフを食べてません。なぜならこれがビビるくらい美味しかったからです。打ち上げ中にもかかわらず、このビアフェスへの出店オファーをかけたところ、快くOKして下さいました!待ってました!!!!大海原を眺めながら、あえて肉を食らう。最高じゃありませんか。記事を書いていたら飲みたくなってきました(^^;)ちょっくら失礼、プシュッ*

PASION-パシオン-(スイーツ、カクテル)

「地域の食材と人を繋ぐさすらいのお菓子屋さん」パシオンは、僕が2年前に笠岡で活動するようになってからすぐに知り合ったワッキーさんが運営するお菓子屋さんです。出会った頃は、まちづくり関係や福祉について仲間と話し合う機会のが多く、僕の六島に移住する計画に対し気長にアドバイスをしてくれたり、仲間を紹介してくれたりとありがたい先輩です。そんなワッキーさんが、一番輝いて見えるときが、「地域の特産品を活用したお菓子作り」を語っているときでした。まちづくりについて小難しく話し合ってるときとはまるで別人なわけで、心からワクワクしているのが伝わって来ました。そんなワッキーさんが昨年末より地域おこし協力隊の活動を終え、お菓子職人となってパシオンを立ち上げました。彼はこれまで培った人脈を頼りに笠岡、井原、福山を中心に食材を探し、作り手とじっくり話し込み、素材や作り手のストーリーを引き出しながらお菓子作りをします。だから、パシオンの売り場POPには地域の食材への愛を感じます。そしてお世辞抜きで美味しい。売り場のメッセージを読んだり、ワッキーさんの話を聞きながらそれを食べた人は、食材が作られた地へ行きたくなるという噂があるそうです。六島のレモンを使ったケーキもその一つで、彼曰く一番の売れ筋だそうです。僕はこのケーキの常連さんです。このケーキの試作に立ち会ったのですが、何度も何度も試作し、ようやくできたケーキの味はそれはもうたまらなく美味しかったです。地域を愛し、地域に愛される男ワッキーさんのスイーツ、パシオン(叫)!!!!早く食べたいな~!!

島のSARAI(たこ焼き出店)

北木島にて、「クニサン」の愛称で親しまれている一風変わったおじさんが暮らしています。クニサンは元々都会で暮らされていた移住者です。数年前から都会での生活を離れ、世界を旅した後に笠岡は北木島に移り住みました。できるだけ自給自足で生活しようと、日々奮闘される姿はまるで仙人のよう。そんなクニサンが自宅を「島のSARAI」と名付け、自らのライフスタイルの発信や価値観の近い仲間の集まる場所として活用しています。(桃源イベントのせる)理想的ではあるけども、一歩踏み出す勇気がいる、そんな元都会人が送るアイランドライフに興味を持つ若者が近年増えています。クニサンはそんな若者の心のオアシスとなっており、それがきっかけで北木島に移住した人も出てきております。前置きが長くなりましたが、そんなクニサンが出店するのはタコ焼き。度重なるイベントへの出店を経て進化しつつあるタコ焼きは、多めの油でしっかりと揚げ焼きされた大粒のそれは、いわゆる「銀だこ」風。潮風に当たりながらハフハフ頬張り、口に残った余韻をビールで一気に流す!く~~!これをやってみたかったわけでして、幸いにもクニサンがめっちゃうまいタコ焼きを出してくれることになりました。感謝!!タコ焼き以外にも、是非クニサンの独特なアイランドトークも味わって見て下さい(^^ )きっと価値観に嬉しい化学変化が起こりますよ(^^ )

くろえキッチン(真鍋島)

六島のお隣に位置する真鍋島は、映画のロケ地になったり、猫の島と宣伝を受けたりとかなり有名になりつつあります。そして、美味しい海産物を気軽に味わえちゃう島です。真鍋島の食を支えるお店はいくつかあります。新鮮で生きている海産物をこれでもかというほど食べさせてくれる「漁火」地元のおっちゃんやおばちゃんが立ち寄り、観光客もふらりと入って旬の魚をリーズナブルに味わえる「船出」そして、今回出店を依頼した「くろえキッチン」さんは外食ではなく、地域の高齢者や、独居で家事が大変なご家庭、デイサービスに向けて配食サービスを行っているお店です。おかずはすべて手作り、毎日何十食ものお弁当を作られており、我らが六島にもお弁当が届けられています。くろえキッチンを運営されているのは、神戸から真鍋島に移住された近藤さんご夫婦。移住されてからかなり年月が経っているのですがスパイスの利いた関西弁トークはご健在です。僕も料理が大好きで、旦那様の手料理をよくSNSで見かけて感心するのですが、一言でいうと「愛を感じる料理」です。食べてもらう人の喜ぶ顔が見たいという気持ちが料理からにじみ出ております。そんなナイスなくろえキッチンさんが出品されるのはフィッシュ&チップス、フランクフルト、タコ飯です。どれもビールに合うお品!はよ食べたいで~~~!!